わが忘れなば

備忘録の意味で。タイトルは小沢信男の小説から。

岡崎英生『劇画狂時代―「ヤングコミック」の神話』

 いま、岡崎英生『劇画狂時代―「ヤングコミック」の神話』(飛鳥新社、2002)を読んでるんだけど、「宮谷一彦は、自分の熱烈なファンだった女子高生と恋愛した。この女子高生は、ある右翼の大物の娘で、恋愛中は宮谷は父親の反対で大変苦労したが、反対を押し切って25歳のときに結婚した」という内容の記述があった。 (twitter にも書いたので、下のリンクにぶら下がってるのを読んでくらはい。)

https://twitter.com/kohaku_nanamori/status/378734704188346368#

岡崎英生『劇画狂時代』。宮谷一彦は、「『日本及日本人』という右翼思想雑誌を発行しているその世界の有力者のお嬢さん(当時女子高生)(p.39)」と反対を押し切って強引に結婚したとある、この右翼だれ?

 へぇー、この右翼だれかいな? と思って検索してみたら、宮谷の離婚した奥さんが右翼の大物の娘だという記述は、 wikipedia にもあったので有名な話だった模様。ただ、誰なのかは書いてなかった。

 しかし、『日本及日本人』を発行していた右翼とあるから、ちょっと調べれば見当がつくだろうと思ったが、そうでもないかな? 

cinii によれば、「日本及日本人」の出版元は、「金尾文淵堂→政教社→日本新聞社→日本及日本人社→J&Jコーポレーション」と移り変わって、通巻1650号 (2004.1)にて休刊。

http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN0037526X

 ということは、日本及日本人社かJ&Jコーポレーションの関係者かしら? 西山広喜かな? 猪野健治『日本の右翼』(ちくま文庫、2005)に、「西山広喜(日本及日本人社会長=当時)」(p.238)とあるが。

http://blog.livedoor.jp/k_guncontrol/archives/51153072.html

 このブログのコメント欄には、「『四元義隆センセイ』って、宮谷一彦の義理のお父さんでしたっけ?。奥様のご実家は右翼の大物の建設会社とか説明されていたような。氏の作品に義理の父として時々出てきたような気が。娘さんが成人されたので、離婚されたとか何処かにありましたが。」とあるから、おっ、これかなとも思ったけどまだ確信は持てない。「宮谷一彦 四元義隆」でググってもあまり出てこないしね。

宮谷一彦 四元義隆 - Google 検索

 また気が向いたら、調べてみますです。宮谷がその奥さんとのヌード写真を載せたという COM の増刊号でも見れば書いてあるかもしれないし。