わが忘れなば

備忘録の意味で。タイトルは小沢信男の小説から。

『麻雀放浪記2020』

土曜日(4/6)に、『麻雀放浪記2020』を観てきました。
映画の始まる前に、「この映画には麻薬取締り法違反の疑いで逮捕されたピエール瀧容疑者が出演します。鑑賞前にご承知ください」みたいな文字が出てきました。

劇場は閑散としていました。僕を含めて、4-5 人だったと思います。公開二日目の土曜でこれか...

ストーリー的には、予想以上にはちゃめちゃでしたが、最後まで見たらまあ、面白かったかな、というレベルでした。
坊や哲(斎藤工)が、終戦後の焼け野原の東京で、雀荘オックスのママ(ベッキー)・ドサ健(的場浩司)・出目徳(小松政夫)との麻雀大勝負の最中に九蓮宝燈をあがったために 75 年ごの 2020 年にタイムスリップするという話です。

75 年ごの世界では、日本はまた戦争をして負けたために、荒廃しています。全国民が頭にチップを埋め込んでマイナンバー登録をして監視される警察国家になっています。
2020 開催予定のオリンピックも中止になったので、日本を再興するために、元オリンピック開催委員長の杜(ピエール瀧)が 麻雀五輪を開催し、日本製の最新 AI が人間に勝つことで日本の技術力をアピールしようと目論見ます。

マイナンバー登録がないため警察に捕まった哲は、麻雀アイドルのドテ子(ちゃらんぽらんたんのもも)に助けられて、チンチロリン部落で生活するようになり、ドテ子のマネージャーのクソ丸(竹中直人)によってふんどしアイドル昭和哲としてデビューさせられます。
ふんどし姿がうけて人気者になりますが、賭博法違反で捕まって、謝罪会見させられ、麻雀五輪に参加することになります。
(出演俳優と現実とのリンク具合に、三田佳子と『Wの悲劇』をおもいだしました)

哲は、麻雀五輪でもういちど九蓮宝燈をあがって過去にタイムスリップし、ドサ健たちとの戦いに決着をつけようと麻雀五輪に挑みます。
麻雀五輪の対戦者は、AI ユキがママに、ネット麻雀の覇者がドサ健に、老人が出目徳になぜかそっくりです。

AI が圧倒的な技術力で哲たちを圧倒するが、ドテ子がファン(岡崎体育)にもらった電磁砲で会場を停電させ、全自動卓を使えなくしたことによってテヅミの勝負になったことでイカサマし放題で形勢が逆転し...という内容です。

ドテ子のファン(さえないオタクのステレオタイプみたいな人物)が岡崎体育なのがおかしかったです。ちゃらんぽらんたんやピエール瀧と同じソニーミュージックの所属ですね